Dharavi.org はURBZシステムの最初のプロトタイプです。2008年3月にダラヴィ(Dharavi)のコリワダ(Koliwada)で開催された参加型アクション研究ワークショップ、Urban Typhoon を期に展開されました。このマルチメディアWikiウェブサイトはインド、ムンバイの中心部に位置する世界的にも最大規模のインフォーマル居住地のひとつであるダラヴィのために構築されました。
アジア最大のスラムといわれ、主にインフォーマル居住地であり、経済活動で喧騒に満ちているダラヴィ地区は、インドの経済中心地であるムンバイの中心に位置しています。現
在この地区は、ムンバイ市北部への急速な市街地拡大により、2つの市の主要郊外鉄道路線の間に挟まれ、新しい商業と金融の中心地であるバンドラ・クーラ(Bandra-Kurla Complex)から目と鼻の先の距離という戦略的に優位な立地となっています。このような地理的利点とムンバイ市内の開発可能な土地の相対的な不足により、ダラヴィ地区内の不動産物件の潜在的価値は最高数十億ドル以上にも上るとされており、再開発圧力が生じています。
Dharavi.org は地域の最新情報を必要とする住民、研究者、ディベロッパーにとって、主要な情報収集源となっています。2008年3月に開始されて以降、約100,000人以上がアクセスし、130人以上の人が登録し情報のアップロードや交換などをしています。
www.dharavi.org

このプロジェクトは毎年350人以上、18歳から25歳までの都市研究者が参加する実践研究訓練です。この研究者たちはムンバイ都市圏の各地から集まった多様な社会経済的バックグラウンドをもつ若者たちです。彼らは形式的な学術研究の枠を越え、ムンバイ市民の立場に立ってプロジェクトに参加しています。2009年に4年目を迎えるこのプロジェクトはそれぞれのグループおよび地域に影響を与える都市問題の要因を多く見出しています。
URBZはこの若手研究者たちが調査、情報の保存、文書化など、その研究においてさまざまな段階であろうWikiを開発しています。URBZは、このような現場で活動する研究者のため、研究の各プロセスにおいて役立てるwikiを開発しています。URBZは若手研究者とともにこのシステムを使い、彼らの活動においてその効を果最大限に発揮できるようなワークショップを毎週開催する予定です。

The Urban Typhoon workshop は、都市計画家、建築家、デザイナー、学生、社会学者、メディアアーティスト、政治的活動者などのグローバルなネットワークによって組織さ、地域社会とコミュニティのためのアイディアやビジョン、プランなどを出し合い議論を行う、参加型ワークショップです。
第1回目のワークショップは2006年に東京の下北沢で、第2回は2008年にインドのムンバイで開催され、次回は2009年にイスタンブールにて開催の予定です。
Urban Typhoon Workshopは、世界中の都市コミュニティに大きく関連性をもつテーマである「自らの都市環境を計画するための住民参加」に基づいています。この10年間、参加型プランニングは都市計画や都市開発の分野で次第に認識を得てきました。ブラジルのクリチバ、コロンビアのボゴタ、インドのムンバイのような発展途上国の都市は、他の都市のように国際連合、世界銀行などの国際機関を促すような参加型スキームを試みてきました。このような住民参加は、発展途上世界だけでなく東京のような先進都市においても都市政策の必須要素となりつつあります。
www.urbantyphoon.com


ムンバイの中心部に位置するコタチワディ(Khotachiwadi)は、都市景観保護地域の小さな村です。建築を学ぶ学生であれば誰もが魅了されるであろう、「チョール」やインド・ポルトガル装飾、アメリカ西海岸を起源とするポートスタイルやモダン、デコなど、さまざまなスタイルの戸建て住宅がショーケースのように高密に立ち並ぶとても魅力的な村です。
この村の住人たちは村に対するノスタルジックな思いと若い住人たちの新しいものへの願望とが入り混じり、村の現在および未来に対して大きな関心を寄せています。 現在構築中のkhotachiwadi.urbz.netは住民間でのコミュニケーションおよび表現の交流の場となり、住民たちにより、この地域の独特の個性を保ちつつ活発な活動を行うためのツールとして使われるでしょう。保全活動および文書化のプロジェクトはインタラクティブプラットフォーム上で、イベントの主催者がもたらすであろうさまざまな素材と視点 によって明解になることでしょう。このサイトは住人によって作成および保存された大量のデータをスターティングポイントとして展開されます。
